ボクがサウナにハマった理由。

サウナにハマって早くも1年。気がついたらサウナを目的にあらゆる場所に行くようになった。サウナを通じて人生が楽しくなった。もっとサウナを知りたい。もっとサウナを通じていろんな世界と出会いたい。このブログを通じてたくさんのサウナーと出会えますように。

ボクがサウナにハマった理由。 〜自己紹介〜

2020年3月14日 the sauna@長野

 

この日がボクのサウナ人生の第二章になりそうだ。

 

 

物心ついてから、ボクは人と話したり接するのが億劫になっていた。

決してコミュニケーションが苦手なわけではないが、あらゆることに気を使ってしまい、頭を使ってしまう。

 

そんなボクは、社会人になってから早々に潰れてしまった。

比較的周りから憧れを抱いてもらえるようなキャリアのスタートだったが、自分自身は何も満たされず、どんどん生きるのが辛くなってしまった。

 

1社目でうまくいかず退職をし、運良く拾ってもらえた会社でも、自身をコントロールすることができず休職することになってしまった。

 

ありがたいことに復帰をさせてもらえ、たくさんのチャンスをいただけるぐらいには復活することができた。

 

だけど、根本は変わらず特に生きることが楽しくない。ボクの人生は気がついたらグレー色だった。

いろんなことを考え毎日を生きていて、何も考えたくない世界を求め、酒に溺れることを求めることもあった。

 

 

そんなボクに転機が訪れたのは、会社の同僚にサウナに誘われてからだ。

「サ道」という漫画がドラマ化され、「なんとなく流行っているんだな」くらいには意識があった。

 

たまたま予定が空いていたので、同僚の誘いにのっかり、横浜駅東口にある「SKYSPA 横浜」へ。

当時のボクは、温泉やお風呂は好きだったものの、誰かと行くことなんてもちろん苦手で、サウナそのものには苦行というイメージすらあったし、水風呂なんて入ったこともなかった。

 

しかし、「SKYSPA 横浜」はサウナのための施設だというじゃないか。

決して安い値段でもなかったので、意を決して見よう見まねでサウナにチャレンジした。

 

アウフグース(ロウリュウ)のイベントに参加しないかと同僚に誘われ、これも断り切れずに参加。水風呂も我慢して入ってみた。

 

1セット目は案の定つらい。熱い、冷たい、何が楽しいんだこれは。と。

 

 

ボクの世界が変わったのは2周目からだった。水風呂に入ったあと外気浴をしていると、少し寒さを感じ早歩きでサウナに入っていくことができた。

少し身体が冷えていたのか、1セット目より格段にサウナにいることができた。

あまり辛いと感じることなくサウナの中で汗を流すことができ、次第に身体が、脳が水風呂を求めていた。

 

最も心地良かったのは、水風呂を求めることと自分の身体を自分の汗が伝っていくことだけを感じながら無心になることができたのだ。

 

「無心になれたのはいつ以来だろう。」

 

心地よさはそこで終わらなかった。

水風呂に入り、じっとしていると冷たさを感じなくなってくる。そう、羽衣だ。

身体の周りを膜のようなものが纏っている。あんなに冷たく辛かった水風呂が、どこか懐かしい、母胎の中の羊水のようなそんな温かみに変わっていった。

 

水風呂に入り終わり、たくさん並べられた白い椅子に腰掛ける。

目の前がボヤけていき、頭が真っ白になる。かと言って気持ち悪いわけでもなく、酔っぱらった感じでもない。

あとから気づいたが、ボクは運良く初回から「ととのう」ことができたのだ。

 

この体験を終えたボクは、サウナの帰路に立っている間、これまでの人生の中で感じたこともない多幸感に包まれていた。

睡眠が満足にとれない日々が続いていたにも関わらず、その晩は久しぶりにぐっすりと眠りにつけたことも忘れない。

 

もちろん、その日を境にボクの生活や性格がガラリと変わったわけではない。

でも確実に、あの日、ボクは生まれ変わることができた。

 

あの日から約1年が過ぎ、今のボクは毎日を楽しく、生きがいを持って日々を過ごしている。

どのように変化していったかはまた書き綴っていきたいと思う。

 

変化が激しく、情報が行き交い、不安が多い今の社会で、サウナはたくさんの人の心を支えている場所だとボクは信じている。

 

もっとサウナを知りたい。

もっとサウナを通じてたくさんの人と出会いたい。

 

2020.03.14 Mr.Mushu